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社員のピンチを社員が支える 未使用休暇を積み立て寄付できる「ナイチンゲールファンド」とは

ライフネット生命では、多様性を尊重する社内風土づくりに取り組んでいます。
社員一人一人が持っている能力を発揮できるよう、安心して仕事に向き合える環境づくりも重要なポイント。その一環として、自分や大切な人のために使える人事制度を用意しています。

その中でも特徴的なのが、本人のみならず人生を共に歩んでいきたいパートナー(婚姻関係は問わず)など、大切にしたい人が病気になったときに使える特別有給休暇「ナイチンゲール休暇」。そして、使わなかったナイチンゲール休暇を寄付できる「ナイチンゲールファンド」という制度です。
今回は、この制度について詳しくご紹介していきます。


「大切な存在」の看護をする際や病気をしたときに使用できる「ナイチンゲール休暇」


年次有給休暇は、会社勤めの人の権利といえるものです。何日分の休みがあるのかは会社によっても異なりますが、年に数日、お給料が出る状態でお休みをとれます。

しかし、自分が休むためでなく、家族など周りの人のケアに使うこともあるでしょう。
例えば子育て中の方の場合、お子さんが小さいうちは発熱などで保育園に預けられず、付きっ切りで看護をしなくてはいけないこともあります。
ライフネット生命にも、そうしたときのために年次有給休暇をなんとかやりくりし、年に数日分は看護に充てられるよう取っておいている、という社員がいました。

そんな当事者の声を聞いて創設されたのが、「ナイチンゲール休暇」です。

ナイチンゲール休暇は、通常の年次有給休暇とは別に、年3日分付与される特別有給休暇です。
家族だけでなく、パートナーなどの大切な人の看護が必要なときや、自分が病気やケガをしたときにも利用できます。

午前だけ・午後だけの半休としての使用もできるので、午前だけリモートワークで仕事をして、午後はナイチンゲール休暇で家族の看護に専念する、といったことも可能です。

大きな病気をした社員のために未使用休暇を積み立てる「ナイチンゲールファンド」


現在のナイチンゲール休暇の取得率は2023年実績で53%となっており、社員の中にはナイチンゲール休暇を使う機会があまりない人もいます。
この未使用になった休暇も、ライフネット生命では有効活用をしています。そのしくみが、「ナイチンゲールファンド」です。

ナイチンゲールファンドでは、会社全体で未使用になっているナイチンゲール休暇を会社側が積み立てておき、社員のいざというときに備えておきます。
社員ががんなどの大きな病気により検査通院や入院準備などが必要となった場合に、このナイチンゲールファンドで積み立てておいた休暇から10日間の特別有給休暇が付与されます。

また、もしもこのナイチンゲールファンドの休暇が枯渇した場合には、社員それぞれが任意でナイチンゲール休暇を寄付することも可能になっています。

就労と治療の両立期間も「ダブルエール休暇」「ダブルエール手当」でサポート


病気の中には、経過観察や投薬治療などのため、退院をした後にも定期的な通院が必要なものもあります。
そうした就労と治療の両立が必要な機関にも対応できるよう、ライフネット生命が用意したのが「ダブルエール休暇」です。
ダブルエール休暇は、病気で休職をしていた人が復職をした後、通院が必要な場合や体調がすぐれない場合などに年12日分使える特別有給休暇です。

これに加えて、タクシー代や家事代行サービス利用費など、病気をした後に発生する経済的負担を鑑みて、復職後6ヶ月間、毎月5万円を受け取れる「ダブルエール手当」も用意。
「休暇」と「手当」の二本柱で、病気と闘ってきた社員を応援する仕組みづくりをしています。

【病気の経過に合わせた制度・支援の利用イメージ】

病気の経過に合わせた制度・支援の利用イメージ
ナイチンゲールファンド休暇やダブルエール休暇の対象となる疾病は、がんに限定せず、命に関わるような疾病と捉えた上で柔軟に運用できるようにしている

「相互扶助」で成り立つ商品を提供する保険会社らしい制度と風土で社員を支えていく


保険商品は、誰かのピンチのときにみんなで保険料を出しあって備える「相互扶助」の仕組みで成り立っています。
ご紹介した「ナイチンゲールファンド」も、まさにこの「相互扶助」で成り立っている、保険会社らしい制度ともいえるでしょう。

【ライフネット生命人事部担当者からのメッセージ】
ライフネット生命では制度だけではなく、社員を支える風土づくりについても重要視しています。
この記事で紹介してきた制度ができる前までも、従業員個人の事情に対して人事部が柔軟に対応し、当事者の所属する部署・チームのメンバーや役職者も協力をしてきました。
本人の努力や意思とは関係ないことで仕事を退職せざるを得なくなることがないように、これからもより一層の「相互扶助」風土づくりに邁進していきます。

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文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)


【がんアライ部からのお知らせ】
ライフネット生命が事務局を務める「がんアライ部」では、がんを治療しながら働く人を応援する企業・団体を表彰する「がんアライアワード2024」の応募企業・団体を募集中です(2024/10/17まで)。
「がん治療と仕事を両立できる社会の実現」のための制度・体制、風土・環境づくりに対する企業・団体の取り組みを審査し、特にがんと就労の両立支援に関して歩みを進めた取り組みを表彰します。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

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