話題の「新NISA」をきっかけにアレコレ考えたこと[社員ブログ]
少額から投資を始められ、配当金などから得られた利益が一定範囲で非課税になる制度、NISA。これまでは非課税期間などに制限がありましたが、2024年からは制度の拡充が行われます。
自己責任による判断が必要な投資に関連して、保険会社の社員として情報発信にも携わる鈴木が、改めて感じたことをブログにまとめました。
こんにちは。CXデザイン部の鈴木です。
私はファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格を活かして、プライベートでボランティアのセミナーを開催したり、ブログを書いたりしています。
本日は巷で話題の「新NISA」について感じたことを述べたいと思います。
2024年からNISAの抜本的拡充・恒久化が図られます。
メディアやネットでは「新NISA」という呼び方が一般的となっており、「新NISAで資産形成!」「長期・積立・分散がポイント」といった内容で、さまざまな企業・個人の方から発信されています。
私自身、NISA制度が登場したときからコツコツと積立を続けているので、そうした記事を見かけるとつい読んでしまいます。
興味深い点は、「何に、どのように投資するのか」という点で各記事の主張が微妙に異なる点です。「つみたて投資枠と成長投資枠で投資対象を分けよう」「分けずに全体で一本に絞ろう」、「貯蓄があるならまとめて投資しよう」「貯蓄があっても分散して積み立てよう」といった具合です。発信する側の立場や主義などの違いによるものと推察しています。
FP仲間で勉強会を開催する機会があるのですが、NISAの話題もよく上がります。そこでも「何に、どのように投資するのか」という点は微妙に意見がわかれます。
私のように生命保険会社に勤めている者もいれば、製造業の方、税理士・弁護士といった士業の方もいます。「FP=お金の専門家」といっても、やはり個々の仕事や生活のバックグラウンドの差異が「投資」の見方にも影響を与えているわけです。
ただし、以下の2点は意見が一致します。
・「絶対にもうかる」という商品はない。(すみません。当たり前の話ですよね……)
・投資はご自身の責任で。最終的な判断は各個人による。
2点をまとめると、他人から聞いた話だけで判断するのではなく、投資の意味や仕組みを正しく理解して判断することが大事、となります。
自分の本業である生命保険の仕事に立ち返りますと、保険を契約する場合も同じことがいえるな、と改めて気づかされました。
至極当然ですが、必要かつ適切な保障を選んで保険を契約するのは、お客さまの最終判断です。そのためには保険商品を正しく理解する必要があります。
他方、自分はお客さまに保険を提供する立場にあります。正しくご理解いただくための情報をわかりやすく提示する、お客さまが自信をもって申込できる環境を提供する義務があります。
「投資は自己責任、保険の申込も自己責任」は厳しい表現に聞こえると思います。確かに、自分を含むライフネット生命社員が、どんなに言葉を尽くして説明しても、結局のところお客さまのご検討のお手伝いに留まります。
しかしながら、お客さまに寄り添うことにより、お客さまが自信をもって判断いただけるようお手伝いすることはできると考えています。「正直に」「わかりやすく」商品・サービスを案内することを追求し続けなくてはいけないな、と改めて感じました。
最後に、「新NISA」ですが、個別のサイトで確認する手段もありますが、金融庁の公式つみたてNISAキャラクター「つみたてワニーサ」をX(旧Twitter)でフォローすると、基本的な知識は得られると思います。参考までにご紹介しておきます。
CXデザイン部
鈴木
▼マガジン「ライフネット生命社員ブログ」で社員の日常や仕事の様子を発信しています