私とアレ[社員ブログ]
今年、関西出身の方を中心に大きな話題となった「アレ」。ライフネット生命の社員・小野澤も、アレに大興奮したそうです。今年のアレ……もとい、阪神タイガースの優勝が決まった瞬間の興奮の記録をお送りします。(ちなみに、この序文を書いている編集部員は読売ジャイアンツのファンです……涙)
「あと1人……あと1人……」
同僚ともつ鍋を囲っていた私は悶々としながら、スマートフォンで一つのプロ野球の試合を見守っていた。
~試合終了~
4対3 阪神タイガースの勝利
あんなにおいしかったはずの、もつ鍋の味が急にしなくなり、目からは汗があふれ出た。
2023年9月14日、阪神タイガースがセ・リーグのペナントレースを制し、優勝した。
熱狂的なタイガースファンである私はもちろんのこと、全国のタイガースファンの悲願が叶った瞬間でもあった。
前回の優勝は2005年であるため、実に18年ぶりのことだ。前回の優勝時は小学5年生だった私も、今年で30歳となる。
阪神タイガースは日本のプロ野球12球団の中では読売ジャイアンツに次いで2番目に歴史が長く伝統のある球団である。
それにもかかわらず、なぜ18年間も優勝から遠ざかっていたのか。
優勝から遠ざかっていたこの18年間、2位8回、3位4回と僅差で優勝を逃すシーズンも多く、ファンである私も歯がゆい思いをしていた。
チームが弱いのか? 否、決してそんなことはないはずだ。
では一体何が「優勝」を遠ざけていたのか。
それは「優勝」という言葉のプレッシャーに他ならない、と考える。
阪神が強いときには、開幕からずっと調子が良いことがほとんどである。
8月以降、スポーツ新聞やニュース番組で「首位独走」「優勝ムード」「あかん優勝してまう」といった見出しが踊りだす。
するとなぜか序盤の勢いはどこへやら……チームの調子が狂いズルズルと負けだしてしまい、他チームに優勝されてしまう悪い流れが続いていた……(しかも1度や2度のことではない)。
そんな経緯もあり、今年監督に復帰した岡田監督は「優勝」という言葉を封印し、代わりに「優勝」のことを「アレ」と表現するようになった。
願掛けじみた、目標をはっきりとさせないこの曖昧な言葉は、瞬く間にタイガースファンに浸透していった。
ファンの間で「アレ」と言うと笑顔があふれ、意気投合し、一致団結できる魔法のような言葉だ。
たった2文字の言葉だが、言葉の不思議な力を感じた1年だった。
最後になるが、阪神が優勝した今、私自身正さなければならい点がある。
それは阪神の勝敗が翌日の仕事のモチベーションに少なからず影響してしまう点だ(あまり大きな声では言えないが)。
特にサヨナラ負けを喫してしまった日の翌日の仕事なんてもう……(略)。
優勝して心にも少し余裕が生まれたので、こんなことはもうなくそうと思う。いや、なくします。
次の優勝はいつ見られるだろうか。
また18年後だと、私は48歳になってしまうため、ぜひ来年も「アレ」してもらい、連覇を成し遂げてほしいと願うばかりである。
頑張れ! 阪神タイガース!
商品開発部
小野澤
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