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「かぞくへの保険」動画公開中! Z世代中心のイノベーションチーム「dot」×ライフネット生命座談会

2023年9月、ライフネット生命は株式会社hintのイノベーションチーム・dotと共同で、定期死亡保険「かぞくへの保険」をご紹介するホワイトボードアニメーションを制作、公開いたしました。
今回は、ライフネット生命がなぜ動画制作をすることになったのか、また制作に関する裏話をライフネット生命マーケティング部の池野と、チームdotの小金丸さんと前田さんに伺いました。


ライフネット生命が動画制作に至った背景


ライフネット生命は、「ころばぬ先の杖」である生命保険を、「正直に、わかりやすく、安くて、便利に。」のマニフェストに基づいて販売しています。

しかし、まだまだ生命保険については「わかりにくい」「なんだか遠いもの」と思われている方が多いでしょう。特に20代から30代の若い世代の方は、まだまだ病気などと縁遠く、もしもの備えについても考えるのは先だと感じているかもしれません。

またライフネット生命では、「もっと視覚的にわかりやすい発信にチャレンジしたい」という思いがありました。

「20代・30代の方にもっと保険のことを知ってもらいたい」「保険商品の情報を動画でわかりやすく発信したい」この2つの課題を解消するために行ったのが、株式会社hintに属するイノベーションチーム・dotとの動画制作です。
 
チームdotは、1990年代後半以降に生まれた、いわゆるZ世代が中心となったクリエイティブチームです。主に、企業の会議や講演内容などをイラストでわかりやすくまとめるグラフィックレコーディングや、ナレーションなどの解説と合わせてイラストが描かれるホワイトボードアニメーションの制作を手掛けています。

今回の動画制作では、このホワイトボードアニメーションの手法を用いています。


学生時代の「アイデアを形にする」の実践から始まったhint


チームdotの小金丸さん・前田さん、ライフネット生命マーケティング部の池野の写真
(左から)チームdotの小金丸さん・前田さん、ライフネット生命マーケティング部の池野

ここからは、動画制作に携わったチームdotの小金丸さんと前田さん(写真左・写真真ん中)に、チーム結成の経緯や動画制作を通じて感じたことを伺っていきます。
 
──御社は企業とZ世代をつなげるサービスを提供されていますが、どういった経緯で立ち上げられたのでしょうか?また、お2人が所属されているチーム含めて、どのような事業を行っているのですか?
 
小金丸:大学時代、起業家でもある教授の斎藤徹さんによる授業を受けたのがきっかけです。「アイデアを形にする」という実践型の授業は、とても楽しく人気でした。一緒に履修していた学生同士も仲良くなり、自主ゼミのような形で放課後にも集まるようになったんです。その後、この時間をずっと続けたいという想いから、元代表の冨田が起業することを決め、私や前田といったメンバーも加わり、株式会社dotとなりました。
 
今年の4月からは、縁もあり、件の授業をしていた教授の斎藤さんと合流し、株式会社hintとして新しく生まれ変わりました。現在は、6人が在籍しており、デザイン事業、Z世代事業、あとはキッズ向けの事業などを手掛けていますね。
 
池野:大学で、そんなに打ち込める・楽しめる授業と出会えるというのはすごいです! 私はそういった経験がなかったので、とても素敵だなと思います。人生を変える出会いだったんですねぇ。
 
小金丸:起業したての頃、「Z世代が何を考えているのかわからない」と悩んでいる企業の方もいると知り、企業との座談会を事業として行うようになりました。さらに、前田が「絵で食べて行きたい」と言ったのを聞いた冨田がグラフィックレコーディング(通称グラレコ)の本を持ってきて、こういったやり方もあるんだと知ってグラレコも手掛けるようになりました。
 
──前田さんは元々絵が得意だったのですか?

インタビューに答えるチームdotの小金丸さん・前田さんの写真

前田:いえ、自分が絵が好きだということは20歳まで知りませんでした。20歳のとき、アメリカで過ごしてみようと思い立って2年間休学をしたのですが、必修授業に絵の授業がありました。そこで「絵を描いている時間が増えたら、人生がハッピーになる」と感じて、小金丸と活動していくことになりました。
 
──なんと……一緒に動画を制作していると、小さなころからずっと絵が得意な方なんだろうなと想像していました。学生時代から始めて、お仕事にしていったんですね。
 
前田:そうですね。学生時代のものを今見るとひどいものもあったりするんですが(笑)、この5・6年で事業を通して成長したな、頑張ってきたな、と実感もしています。
 
──私たちが「もっとわかりやすく伝えたいのに」というポイントや上手く伝えられていないことを表現してくれて、イラストの力を感じました。「伝えるためのポイント」はどのように見つけているのでしょうか?

前田:「これだけは熱く思っているんだ」というところは、相手と話していると伝わってくるので、それを必ず受け止めることを大切にしています。あとは、すごく相手に共感できたとしても、私自身のフィルターを通して絵を描かないようにも気を付けています。
 
──どうしてそう考えるようになったのですか?
 
前田:少し難しいですが……大切にしている思いをそのまま伝えるお手伝いをしているので、「これってこういうことでしょ」と、相手の考えていることを自分の考えで捻じ曲げてしまうことは、怖いなと。
 
──私たちと一緒に制作するときも、こちらの思いに寄り添ってくださるのが印象的でした。それに、とにかくイラストがやさしくて、可愛くて、線画からずっと次の工程が楽しみでした。
 
前田:ライフネット生命さんのように、「伝えたいことそのものが難しいものと捉えられていて上手く伝わらない」と悩まれている企業さんは多くて、なんとかして可愛いものを作りたい! と、いつも思っています。
 
──そんな思いと可愛いアウトプットを両立されているのが、とても素敵ですね!


自分たちの世界観を持ちつつ、正しく伝える


チームdotの小金丸さん・前田さんの写真

──お二人のお仕事では、まとめる内容のわかりやすさももちろんですが、Z世代としての感性を求められている部分もあると思います。今回の動画をストーリーで見せていくものに仕上げた理由はありますか?
 
小金丸:見た人が感情移入しやすいのは、ストーリー性があるものかなと思ったからですね。ライフネット生命に興味を持っているのは30代くらいの方だと聞いたので、「じゃあ主人公は30代男性にしよう」と決めて、その人物を起点に設定やストーリーをまとめていきました。
 
──「感情移入」という点でいうと、保険を契約して保険金を「遺す人」、保険金を受け取る「遺される人」の気持ちに軸を置いて作ってみては? などのご提案をいただいたのも、とても興味深かったですね。
 
池野:そうなんです! 普段はライフネット生命の良いところを端的に3つポイントで挙げる、といった紹介方法を取ることが多いのですが、「こうした伝え方もあったのか!」と、自分の考え方も固くなっていたんだなと実感しました。このストーリーのおかげもあって、愛着のある動画になっています。

チームdotとライフネットが制作した動画のキャプチャ画像。電車に乗って、スマホを見ながらパートナーや家族との時間を想像する男性のイラストと、「いつでも申し込みOK」と添えられた「24h」のイラストの図
さまざまな箇所に「保険金を受け取るパートナー」の描写が出てくる。「自分で説明できそうだし、家に帰ってから、子どもが寝たあとに相談できるかなあ」と話す主人公を通じて、保険金を受け取る人への説明のしやすさやわかりやすさを伝えることに。
チームdotとライフネットが制作した動画のキャプチャ画像。電車を降り、駅のプラットフォームを歩く男性。後には女性カップルのイラストも。
同性パートナーを受取人に指定できることにも触れることに。『私たちの世代では身近に同性パートナーを持つ人たちがいるので』というZ世代のお二人の意見が形になったシーン。

──池野さんから見た、動画の見どころをぜひ語ってほしいです!
 
池野:見どころはやっぱり、難しいと捉えられがちなものを柔らかくわかりやすく伝えている点ですね。「わかりやすさ」には、親しみや共感といったものも含まれていると思うんです。今回の動画では細かなところまで作り込まれていて……例えば入学式のイラスト部分や、お母さんの髪の毛の揺れ方ひとつとってもそうですよね。保険の商品説明のはずなのに、アニメーションとしてまず見ていて楽しいというのが、良いんです。個人的にはこの子のランドセルの角度が好き過ぎて……!

チームdotとライフネットが制作した動画のキャプチャ画像。男性が見つめるスマホの画面には、ライフネット生命保険の「定期死亡保険」のアイコンが表示されている。スマホからオペレーターの女性のイラストが浮き出ており、吹き出しには「死亡保険で備える金額の目安は? 年収3年分(ご家族が生活を立て直すまでの備え)+お子さまの教育費」と描かれている。
池野が特に気に入っている動画内のワンカット。お母さんの頑張りと子どもの成長がグッと来たようだ。

──そうそう、まだランドセルのほうが大きくて、重いから前傾姿勢になっちゃってて……って勝手に妄想してましたよね。こんな感じで、ワンシーンずつ止めては「可愛い!!」「こういうのが作りたかったんだ!」と、社内で言い合っていました(笑)。
 
池野:お二人が、私達の伝えたことを真摯に受け止めて自分ごととして考えてくださったんだなというのが伝わってくるのも嬉しかったですね。線画の時点で言いたいことが表現されていて、正直びっくりしました。グラレコのお仕事などで人の思いを受け止めて、自分たちの世界観をプラスしつつ、正しく伝えるという技術が磨かれているんだなと思いましたね。線画から始まり、動きがついて色がついて……と、子どもが育っていくような感情移入をずっとしていました(笑)。
 
小金丸:嬉しいです!


ライフネット生命の保険には「人間らしさ」がある


──お二人が動画制作をする中で、生命保険についての考え方がこう変わった、というところはありますか?
 
小金丸:私は近くに保険を仕事にしている人がいるので、保険は身近でしたがその中身については「難しいな」と感じていました。今回の動画制作を経験して、保険のしくみや保険料が何に使われているのか、どれくらい備えればいいのかの目安も知ることができて、わかっていなかったことが腑に落ちましたね。保険にも、どんな保障があるんだろう? と興味が湧いています。

チームdotの小金丸さん・前田さん、ライフネット生命マーケティング部の池野の写真

前田:「保険」について考えたこと自体がなく、自分が保険に入るかもという意識もありませんでした。保険そのものへの印象より、金融業界が難しい世界だという認識に引っ張られて、保険も難しいものなんだなと思っていたかもしれません。
 
それが今回の動画制作で、「大切な人を守るためのもの」という、人間らしい思いのこもったものなんだとわかってからは、印象がガラッと変わりました。今すぐ入ろうと思ったわけではないのですが、「私の人生に保険は必要ない」と思っていたのが、選択肢に入るように考え方が変わったなと思います。もともと「透明性」は価値があるものだなと感じていたので、ライフネット生命が保険料の内訳などをオープンにしていることを知って、「わ~ステキ!」って思っちゃいましたね。
 
──ライフネット生命は「シンプルでわかりやすい保険」にこだわっている会社なので、保険を身近に感じてもらうきっかけになれたなら嬉しいですね。当社の保険でなくても、お二人に合った保険の考え方が見つかることを願っています!


 動画企画の第2弾も進行中 2023年12月公開を予定


チームdotの小金丸さん・前田さん、ライフネット生命マーケティング部の池野の写真

ライフネット生命とチームdotとのコラボはまだまだ続きます。現在、ライフネット生命の医療保険「じぶんへの保険3」を主軸とした、医療保険についての動画制作企画が進行中です。
病気やケガにどんな備えが必要なのか? 公的な制度も含めて、どのような準備ができるのか? 引き続き、保険に興味がある方もない方も楽しめるよう、ホワイトボードアニメーションで可愛く、わかりやすく発信をしていきます。
お楽しみに!

<クレジット>
株式会社hint(ひんと)世代を超えて「自分らしい生き方」を育むライフロング・アカデミア、「hintアカデミー」をコア事業とする進化型組織。ラーニング・コミュニティの仲間とともに「幸せの起点」となるような事業を生みだそうと、日々チャレンジを続けている。創業者は、書籍『だから僕たちは、組織を変えていける』の著者、斉藤徹。

取材/ライフネット生命公式note編集部
写真・文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)



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