子どもたちとゲームで防災を学ぼう! 防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」
日頃から地震や津波、台風などの災害対策に、いろいろな準備をされている人も多いでしょう。しかしお子さんのいるご家庭の場合、災害発生時に親御さんが子どものそばにいられるとは限りません。
子どもたちを守るためには、大人はもちろん、子どもたちも防災に関する知識を身につけておくことが大切です。
災害の多い日本、重要なのは防災・減災
日本に住んでいると避けて通れないのが、災害です。平成30年に発生した大阪・北海道の地震や、西日本を中心とした豪雨や台風による水害などのように、連続して災害が発生するケースもあります。
日本は地形や気象条件などの影響で、地震・津波・台風といった自然災害にあうことが多い国です。災害自体にあわないようにする、ということは難しいため、被害をできるだけ軽減させる「減災」の考え方が注目されています。
減災の備えでは、災害が起きたときにどうやって行動をするかという話を家庭内でしておくことが大切です。一方で、子どもに災害時の対処法を一から教えるのは、なかなか難しいですよね。そこで、ご家庭でカードゲームをしながら対処法を学ぶ時間を持ってみるのはいかがでしょうか。
防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」で遊ぼう!
防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」は、国土交通省が防災教育の一環として2018年2月に発表したゲームです。どしゃさいがい編・すいがい編・つなみ編の3つの種類が用意されていて、1種類で遊ぶこともできますし、それぞれを組み合わせて遊ぶこともできます。
「防災七ならべ」「防災かるた」「防災ババぬき」など、遊び方はいくつかあります。どれもシンプルなルールです。
カードはA~Dの4枚が1組となっており、A~Cのカードには
といった災害時に起こることや危険な行動が書かれています。
そして、Dのカードには
など、命を守るためにどうすれば良いのか? という避難するための注意事項までまとめられています。イラストがあるので、お子さんたちもどのような危険があるのかイメージしやすいかもしれませんね。
今回は2人から遊べる「防災七ならべ」の遊び方をご紹介します。
「なにがおきるか ならべてみよう!(防災七ならべ)」の遊び方
1)人数の目安:2~4人
2)進め方:
① Aと書かれたカードを1~7の番号順に横に並べます。(「これぐらいならだいじょうぶかも…」と書かれたカードは、このゲームでは使わないので、省いておきましょう。)
② プレイヤー全員に、5枚程度均等にカードを配ります。余ったカードは裏面にして山札カードにします。
③ じゃんけん等で誰からカードを並べるかを決めましょう。同じ組のカードをそろえていくゲームです。
最初のプレイヤーは、手持ちカードの中にBと書かれたカードがあれば、場に出ているAのカードに並べて出すことができます。
同じ組のカードで、B→C→Dと続くカードを持っている場合は、1回の中で続けて並べられます。無い場合は山札カードを引き、Aのカードに続くカードがあれば置くことができます。
出せるカードが無ければ、引いた山札カードを手持ちカードにして(1枚増える)、次の人にパスします。
④ 2番目以降のプレイヤーは、③の繰り返しです。
⑤ Dのカードを出したプレイヤーは、同じ組のA・B・Cのカードのコメントと、Dカードの「!」マークのコメント(「そうならないために、」の部分)を声に出して読み上げて下さい。
⑥ 最初に手持ちカードが無くなったプレイヤーが勝ちです。
*出典:国土交通省 防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」(「どしゃさいがい」編)の遊び方・防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」(「すいがい」編と「つなみ」編)の遊び方 を加工して作成
参加者全員でその場に並べられたカードを見ながら、土砂災害・水害・津波が起きたとき、避難するときに気を付けなくてはいけないことの振り返りをして、ゲームは終了です。
子どもだけではなく大人も、知っているようで知らなかった防災についての知識を、改めて知る機会になりそうです。
親子で正しい知識を身につけて災害対策を!
「どんな行動が危険で、どんな行動が安全のためになるのか」が想像できなければ、とっさに動くことは難しいでしょう。もしものときのために、まずはどのような行動が命を守ることにつながるかを知っておくことが必要です。
災害はいつ起きるかわかりません。家庭でも正しい知識を身に付けて、いざというときに落ち着いて動けるようにしておきたいですね。
<クレジット>
国土交通省ウェブサイト
・防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」どしゃさいがい編
・防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」すいがい編・つなみ編
文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)