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ご自身が「がん」だと知らないお客さまへの対応[ライフネット生命社員ブログ]

ライフネット生命は、インターネットを介して保険商品を販売する会社です。しかし、すべてを機械的に処理するのではなく、お客さまそれぞれのご事情を踏まえた「人」ならではの対応を丁寧に行っています。

例えば、給付金を請求できるけれど、保険を契約しているご本人は「がん」だと知らないケースについて。執行役員の松浦の経験からご紹介します。

※ご本人以外からのご請求については、商品によって条件があります。「指定代理請求人」の設定条件などについて、この機会に改めてご確認ください。


現在はがんと「共生」する時代になってきたこと、医療現場におけるインフォームドコンセントが浸透してきたことなどもあってか、患者本人への病名告知率は94.5%(国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録全国集計」2022年報告書 18.病名の告知 2022(全体))に達しています。しかし、昔は「がん=不知の病」という印象も強く、患者本人に病名を告知することが稀(平成初期で15%程度とする調査もある)でした。

事例は少ないですが、当社においてもがん保険等の請求の際に「本人は、がんであることを知らない」と、ご家族の方からご連絡いただくことがあります。そうした場合は、当社が患者ご本人(被保険者)に、がんに罹患されていることを知らせてしまうことがないように、コンタクトセンターや保険金部のメンバーは、保険契約管理システムに「被保険者本人はがんの告知をされていない」という情報を登録したうえで、ご家族の方に連絡を取るなど、より慎重に給付金の支払い手続きを行っています。

私が実際に拝見したことのあるケースですと、お亡くなりになる前に医師から「がん」と告知されていないお客さまがおられました。当社は死亡保険金をお支払いすることになったわけですが、そのお客さまにはまだ小さなお子さまがおりまして、この保険金が少しでもご家族の生活の支えになればと願ったものです。

なお、このお客さまの場合、保険を契約した後に一度満期を迎え、更新をされていました。お客さまの中には更新後は保険料が上がることにより更新をしない方もいらっしゃいます。しかし契約を更新しないと、その時点で保険による保障は受けられなくなります。

60万件近くのご契約をお預かりし、さまざまなお客さまの請求事例に接し「いつ何があるか分からない」と体感している身として、これからも「必要な保障はしっかりと確保してください」とご案内していきたいと思います。


執行役員
松浦

▼マガジン「ライフネット生命社員ブログ」で社員の日常や仕事の様子を発信しています

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