がん保険選びのポイント①【保険なるほど相談室】Vol.8
がんは、日本人にとって気になる病気のひとつ。がん保険についても考えておきたいけれどどんな内容なのだろう? と思っている方もいるかもしれませんね。
今回はがん保険の2つのタイプの特長と、医療保険との違いについて説明します。
がん保険とは? 2つのタイプとそれぞれの特長
がん保険とは、がんに備えるための保険です。がんになった場合にお金がかかるのは、治療費だけではありません。入院前の検査や通院、入院中の生活用品の準備などでも、お金がかかるものです。また、退院した後にも、引き続き通院などが必要になる場合もあります。がん保険では、こうしたがん治療にかかわる費用に備えられます。
がん保険は、お金をいつ、どのくらいまとめて受け取るかによって、主に2つのタイプに分けられます。
①入院をしたらお金を受け取れるタイプ(日額タイプ)
一般的な医療保険と同じように、「入院1日につき10,000円」といった決まった金額(入院給付金)を受け取れるものです。
また、がんで手術を受けた場合には、「入院給付金の20倍」などの金額(手術給付金)を受け取れる保障がついているものもあります。
②がんと診断されたらお金を受け取れるタイプ(一時金タイプ)
「はじめてがんと診断されたときに100万円」といった、まとまった金額(一時金)を受け取れるものです。
がん保険と医療保険の違い
がん保険を検討するとき、気になるのは医療保険との違いです。主な違いは、保障される範囲の広さと厚さにあります。
がん保険は、その名の通りがんになった時に特化して備えられます。保障の範囲が「がん」のみなので、がん以外の病気には別途備えておく必要があります。
医療保険は、がんに限らず病気やケガ全般に備えられて、保障の範囲が広いものです。
がんは、再発や転移の可能性があり、治療が長引くこともあります。がんの治療費にはがん保険で備えておき、がん以外での入院や手術には公的医療保険と貯蓄を活用するのが方法のひとつです。
貯蓄が少ない場合や、病気やケガでの入院・手術費に広く備えておきたい場合は、医療保険を検討すると良いかもしれません。
病気やケガ全般に備えたいし、がんも不安で選びきれない……という方は、がんの保障が上乗せできるタイプの医療保険も増えていますので、色々と調べてみてくださいね。
【ポイント】
・がん保険のタイプの検討は今の治療の実態に合っているか確認を
・がんの治療が長期にわたったときに備えがあるかも、検討のポイントです
▼保険のこと、基本からゆっくりわかります【保険なるほど相談室】
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監修/黒田尚子
構成・文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)