ライフステージごとに必要な保障って?【保険なるほど相談室】Vol.3
「入らなきゃ、とは思っているけれどよくわからなくて……」
保険を選ぼうとしたときにそんなことを思う方もいるかもしれません。ファイナンシャル・プランナーの黒田先生にアドバイスをいただきながら、少しずつ保険のことをお伝えしていきます。
ライフステージごとに必要な保障とは?
保険は一度加入したら終わり、というわけではありません。年齢を重ねていったり、家族が増えたり、職業が変わったり……こうしたライフステージの変化に合わせて、加入中の保険を見直すことが大切です。
ところで、このライフステージとは何か、皆さんはご存じでしょうか。
ライフステージとは?
ライフステージとは、その人の人生(=ライフ)に起きた大きな変化を節目として、その節目で区切られたそれぞれの段階(=ステージ)のことを指します。
節目となる大きな変化としては、就職・結婚・出産・育児・子どもの独立など、家族構成や家計の状況に変化が起こるものが主です。
ライフステージが違えば、同じ年齢でも保険で準備したい金額は違います。
あなたに万が一のことがあったときに備える「死亡保険」を例に、準備する保険金額の目安を確認してみましょう。
たとえば、パートナーがいる方や、お子さまが生まれた方は、もしもの備えを手厚くするために、保険金額を増やす必要がないか検討してみましょう。一方で、お子さまが独立した方や、住宅を購入して団体信用生命保険などに加入した方は、保険金額を減らせるかもしれません。
保険を見直すタイミングとコツ
保険の見直しは、先ほども触れたようにライフステージの変化が起きるタイミングが適しています。たとえば、就職や結婚といった変化があったときに、見直しを考えてみましょう。
保険の見直しとは、必ずしも保険をやめたり、入り直したりすることではありません。
ご自身の入っている保険の内容が自分のニーズに対して過不足がないかを確認し、ご自身やご家族が安心して過ごせるかどうかを考えることです。問題がなければ現状維持も選択肢のひとつと言えます。
保険の見直しについては、次のようなポイントに着目をしましょう。
自分の備えだけあれば良い時期、パートナーも意識した準備が必要な時期……ライフステージの変化によって、収入がなくなると困る人や、準備しておきたい金額が変化します。
若い時に保険に加入してそれでおしまいにするのではなく、定期的な見直しを習慣にしておくようにしましょう。
また、保険金を受け取る人や、自分で手続きを行えない時に代理で請求を行ってもらう人の変更など、事務的な見直しも忘れずに行っておきましょう。いざという時にパートナーの方が保険金を受け取れなかったり、自分で医療保険の請求ができなかったりすると大変ですよ。
【ポイント】
・子どもが生まれたり、住宅を買ったりしたら、保険見直しのタイミングです。
・医療の進歩などの環境変化も、保険を見直しすべき要因に。
▼保険のこと、基本からゆっくりわかります【保険なるほど相談室】
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監修/黒田尚子
構成・文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)