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ペットを飼い始めたときが考えどき 自分が病気やケガをしたときのお金への備え方

この記事をご覧になっている方の中には、ワンちゃんやネコちゃんなどの新しい家族を迎えた、あるいは迎えようと考えている人もいるでしょう。
新しい家族を迎えるため、お金の準備は欠かせません。特にペットが病気やケガをしたときにかかる医療費は、全額自己負担となるため、あらかじめ備えておけると安心ですね。

そうした大切な家族のことを思っての準備も大切ですが、忘れてはいけないのが自分の病気やケガなどに備えることです。


ペットと暮らし始めたら自分の健康も大切にしたい理由とは?


「病気やケガに備える」といわれても、あまりピンと来ないかもしれません。特に20代や30代と若い世代ですと、病気と縁遠いという人も多いでしょう。健康状態に問題がなければ「もしも」の備えは後回しになってしまっても仕方がありません。

しかし、若いからといって大きな病気にかからないとは限りません。
たとえば、3大生活習慣病に数えられるがんは20代に入ってから罹患者数が増え始め、がんにかかる人の約37%が20代~60代の就労世代になっています※1。そう、若い世代にとっても決して他人事ではない病気なのです。
また、健康な人でもトラブルに巻き込まれてケガをしてしまうこともあるでしょう。20代から30代の若い世代で骨折による入院を経験している人数は、年間で約4,500人にのぼります※2。レジャーや旅行など外に出ることが好きな人は、より注意が必要かもしれません。

入院は短期化が進んでいるものの、20代~30代で見ると退院患者の平均在院日数は約10~16日※3の間となっており、半月以上入院しなくてはいけない可能性もあります。
医療費の自己負担は、健康保険で最大でも3割負担に抑えられます。また、3割負担でも医療費の金額が限度額を超えた場合は、高額療養費制度(医療費が高額になっても、支払額は年齢や収入に応じて決められた上限額までになる制度)を利用することでさらに負担を軽減できます。
しかし、思いがけないタイミングで出費が発生することに変わりはありません。

さらに、短期であれ長期であれ、入院が必要になった場合、その期間中にペットのお世話をどうするかも考えなくてはいけません。
同居の家族がいる人でしたら、家族にお願いすることができるかもしれません。しかし、単身世帯の人は、なかなかそうもいかないですよね。そうした場合にペットホテルなどに預けるとすると、預けた日数に応じた費用がかかります。
自分の入院にかかるお金と、入院中のペットのお世話にかかるお金、ダブルの費用負担に備えておけると安心です。


「もしも」のときには収入が減少することも考えておきましょう

また、入院や療養が長期間に及んで仕事への復帰ができなければ、収入にも影響が出てきます。
会社勤めをしているのであれば、有給休暇の取れる期間中は、そこまで心配はいりません。しっかり有給休暇を活用していきましょう。
有給休暇を使い切ったとしても、4日以上連続でお休みをしているなどの条件を満たしていれば、通常の収入の3分の2相当を受け取れる傷病手当金が活用できるでしょう。

しかし、フリーランスなどで会社に所属しておらず、加入している保険の種類が国民健康保険の場合は、原則傷病手当金を受け取れません。有給休暇もないため、入院や療養による収入への影響は会社員の人に比べると大きくなると考えられます。
また、会社員で傷病手当金を受け取れたとしても、通常時の収入より受け取れる金額が減ることに変わりはありません。

入院や療養が長期化した「もしも」の場合が来たとしても、自分もペットも安心して過ごせるような準備をしておくことが大切です。


猫を抱いている女性の写真
(画像はイメージです)

入院費には医療保険、長期の療養による収入減少には就業不能保険が活用できる


「じゃあそんなときにも安心なように、コツコツ貯金をしていこう!健康にも気を付けよう!」と決心するのもステキですが、気を付けていても病気やケガを完全に防ぐのは難しいことです。貯金が全然できていない段階で突然病気やケガをしてしまう、なんてこともあるかもしれません。

そんなときのために活用できるのが、民間の生命保険です。
民間の生命保険とは、自分の身体や命に何かが起きるリスクに備えるためのものです。公的な保険とは違い、個人がニーズに合わせて任意に加入できるのが特徴です。
今回紹介した
・入院にかかる費用
・入院や療養が長期化した場合の収入減少
というリスクに対応する生命保険は、「医療保険」「就業不能保険」があります。


「医療保険」とは?

医療保険とは、病気やケガで入院した場合に給付金を受け取れる保険です。医療保険にもいくつかの種類がありますが、加入時に設定した入院給付金日額を、日数分受け取れるタイプが多くなっています。
入院時にかかる医療費だけでなく、個室への入院を選んだときにかかる差額ベッド代、入院中の食事代、身の回りのものを揃えるための諸費用などに備えたいというニーズがある場合に活用できます。

参考:ライフネット生命の終身医療保険「じぶんへの保険3」


「就業不能保険」とは?

就業不能保険とは、病気やケガで長期間働けない状態が続いた場合に、給付金を受け取れる保険です。
入院や医師の指示での在宅療養などの就業不能状態が60日や180日など一定期間以上続くと、給付金が請求できるようになるものが一般的です。
病気やケガで長期間働けず収入が減少してしまったとき、日々かかるお金に充てられる一時金や月払の給付金などが受け取れます。たとえば家賃や生活費、ペットのご飯代などに備えたいというニーズがある場合に活用できます。

参考:ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険3」

※保険の概要を噛み砕いて説明しています。個別の保険商品については保険会社のウェブサイトやパンフレットなどでご確認ください。


ペットと自分の変わらない生活のための準備はしっかり行おう!


ペットの存在は、病気やケガをしたときこそ、心のよりどころとなるでしょう。だからこそ、これまでどおりペットと自分と一緒の生活を続けられるように、自分が病気やケガをしたときの備えをしっかりとしておくことが大切です。
自分にはどんな準備が必要か、またどんな方法で準備を進めるか、この機会に考えてみませんか?

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出典
※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)全国がん登録に基づく全国がん罹患数・率2016年-2019年
※2、3 厚生労働省「令和2年患者調査」

 文/年永亜美(ライフネット生命公式note編集部)

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