私と「アレのアレ」[社員ブログ]
2023年9月の「アレ」から2ヶ月、ついに日本一の野球チームが決定しました。「アレ」のときにも社員ブログを書いていた小野澤が、今回もその当日の様子とタイガースの歴史を振り返ります。
「あと1人……あと1人……」
子どもたちの寝かしつけを終えた私は寝室の隣の部屋で、テレビの音量に細心の注意を払いながら、正座をしつつ、日本シリーズ第7戦を観戦していた。
~試合終了~
7対1 阪神タイガースの勝利
“38年ぶりの日本一”
今年流行した「アレ」の一つ先、「アレのアレ」を成し遂げた瞬間だ。
「よーーーし!!!」
思わずテレビの前で絶叫してしまった。
(その結果、隣の部屋で寝ていた子どもたちが起きてしまい、妻からはしっかり怒られるというオチがついた)
2023年11月5日、阪神タイガースがオリックス・バファローズとの関西対決となった日本シリーズを制し、38年ぶり2度目となる日本一に輝いた。シリーズの第6戦までの戦績は3勝3敗、両軍の得点数も23-23と正にがっぷり四つの戦いとなっていたが、ついにタイガースが悲願を達成、こんな日が来るとは夢にも思っていなかった。
前回日本一となった38年前の1985年といえば、電電公社が民営化されNTTが発足、ドル高を是正するためのプラザ合意がなされ、高校野球ではKKコンビが最後の甲子園で優勝した年でもある。
(ちなみに今年30歳となる私はこの世に生を受けていない)
さらに、1985年は和暦に直すと昭和60年になる。そう。タイガースは平成時代に1回も日本一を成し遂げられなかった悲劇の球団でもあった……。
阪神タイガースにとって近年の日本シリーズは苦難の歴史といっても過言ではない。
前回日本一となった1985年以降3回日本シリーズに出場しているが、
2003年は3勝4敗でダイエー(当時)に敗れ、
2005年は0勝4敗でロッテに敗れ、
2014年は1勝4敗でソフトバンクに敗れ、苦杯をなめてきた。
特に2005年のロッテとの日本シリーズは4連敗を喫しただけでなく、4試合の両軍の得点数が33(ロッテ)-4(阪神)と滅多打ちにされたこともあり、「334」という数字が阪神ファンから忌み嫌われる現象も発生した。
(私もこの数字には敏感に反応してしまう)
話を元に戻すが、改めて今回の日本一は全国のタイガースファンに勇気と感動を与えてくれた。
私の中では優勝に導いた岡田監督が今年、常に述べていた印象に残った言葉がある。
それは、「当たり前のことを当たり前にする」である。
今年のタイガースでは、「ボール球を振らない」「ミスを減らす」「確実にアウトにする」といった当たり前のことを着実に行うということに回帰した。そして、結果的に最高の結果を生み出すことにつながった。
これは間違いなく日常の仕事にも通じる考えではないかと感じ、私自身、仕事上どこか慣れや慢心が出ている部分がないか再確認するなど、襟を正すことをタイガースから教わった一年となった。
プロ野球は日本シリーズが終了するとオフ期間へ移行する。私自身タイガースの試合結果に一喜一憂しなくて良くなるため、ホッと一息つける反面、やはりどこか寂しいのも正直なところである。
来年もタイガース連覇のために、全力で応援していく所存だ。
頑張れ! 阪神タイガース!
商品開発部
小野澤
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